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退職後、最初に行く場所を間違えると損する?申請ルートの正解
監修:植本労務管理事務所(社会保険労務士)
退職したら「まず何をすべきか?」──この最初の一手で、失業手当(基本手当)の受給開始時期やその後の生活設計に大きな差が出ます。本記事では「正しい申請ルート」を実務視点で整理し、よくあるミスとその回避法、即効で使えるチェックリストを提供します。最後に失業手当シミュレーターで受給見込みを確認する手順も解説します。
結論(超短く) — 最初に行くべき“正解”ルート
退職後の正解ルートは順に言うと、①会社(総務)で離職票の発行状況を確認 → ②離職票を受け取ったら速やかにハローワークで求職申込み(受給手続き)を行う → ③自治体で住所等の必要手続き(国保、年金、住民票等) です。離職票の受け取りとハローワークの求職申込みが遅れると、待期や認定スケジュールの遅れで初回振込が後ろ倒しになります。
なぜ順序が重要なのか(1つのミスが“数週間”の差を生む)
ハローワークで「求職申込み」を行い、受給資格決定を受けた日からカウントされる待期(7日間)や、自己都合の場合の給付制限などが存在します。離職票が届かなかったりハローワーク申請が遅れたりすると、待期開始も遅れ、結果として初回振込が遅延します。実務上、離職票到着後はなるべく早くハローワークへ行くことが重要です。
正しい手順(ステップ別ガイド)
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会社(総務)に離職票の発行状況を確認
退職時に担当者へ「離職票いつ発送予定ですか?」と具体的な日付を確認。会社によってはハローワークへの手続きに時間がかかる場合があるため、証拠(メール)でやり取りを残すと安心です。一般的には発行まで約2週間が目安ですが、会社の処理状況によって前後します。 -
離職票が届いたら、すぐにハローワークで「求職申込み」を行う
離職票(1・2)と身分証・マイナンバー確認書類・通帳等を持参して求職申込みを行います。ハローワークでの受給資格決定後、失業の状態が通算して7日間経過するまでが「待期」です(この間は基本手当不支給)。必要書類の詳細は所轄ハローワークが案内する一覧に従い、窓口で認定スケジュールを必ず確認してください。 -
失業認定日のスケジュールと認定(4週間に1回が基本)を確認
認定日に失業の状態が確認されてはじめて支給対象日が確定します。認定日に来所できない場合の届け出方法(郵送やオンラインによる取扱いの有無も含めて)を事前に確認しておくと抜け落ちが防げます。 -
自治体手続き(国民健康保険・年金・転出入手続き等)を同時並行で
住まいが変わる場合や扶養から外れる場合は市区町村の手続きも必要です。ハローワークだけでなく、窓口が複数に分かれるため、優先順位を付けて進めるのが実務上のコツ(離職票→ハローワーク→自治体の順)。
まずは“いつ支給が始まるか”を可視化
離職票の到着日や離職理由を入れるだけで、受給開始の目安・待期の影響・概算受給額が出ます。ハローワークに行く前に、まずシミュレーターで受給スケジュールを確認しましょう。
よくある“最初のミス”とその回避法
- ミス1:離職票が届かないままハローワークに行かない
→ 回避:会社へメールで到着予定を確認し、状況によっては離職票到着前でもハローワークに相談しておく。必要に応じてハローワークから会社へ確認してもらえることがあります。 - ミス2:ハローワークではなく市役所に先に行ってしまう
→ 回避:自治体手続きも重要ですが、受給開始の遅延はハローワーク申請の遅れが原因になることが多いので、まず離職票→ハローワーク優先。 - ミス3:必要書類が揃わず申込みが中断
→ 回避:身分証、個人番号(マイナンバー)、離職票、通帳等を事前に準備し、所轄ハローワークの案内に沿って必要書類を確認してから窓口に行く。 - ミス4:認定日の把握をしておらず出席できない
→ 回避:認定日は必ずカレンダーに入れ、事前に代理申請や郵送の可否・必要書類を確認する。
実務チェックリスト(退職直後にやること)
- 退職時に会社に離職票の発行予定日を確認し、やり取りをメールで記録する。
- 離職票が届いたら速やかにハローワークへ行き、求職申込みを行い、必要書類を提出する。
- ハローワークで初回の認定スケジュールを受け取り、認定日に備える。
- 自治体(国保・年金)への必要手続きはハローワーク申請後に行う(優先度2)。
- シミュレーターで「受給開始までの空白期間」と「必要貯蓄」をすぐに算出する。
窓口へ行く前に準備リストを出力しよう
シミュレーターにデータを入れると、ハローワークに持っていくべき書類リストや認定日の目安をPDFで出力できます。窓口での手戻りを防ぐために活用してください。
FAQ(窓口まわりでよくある質問)
- Q:離職票が届く前にハローワークへ行けますか?
A:受給手続き(受給資格決定)には離職票が必要です。離職票が届かない場合はハローワークに事情を相談してください。ハローワークから会社へ確認をしてくれることがあります。 - Q:求職申込みにかかる時間はどれくらいですか?
A:窓口や混雑状況によりますが、書類確認や説明を含めて1時間程度見ておくと安心です。受付時間の関係で16時前までの来所が推奨される場合があります。 - Q:認定日はオンラインで済ませられますか?
A:ハローワークにより郵送やオンラインによる案内の可否・範囲が異なります。具体的な取扱いは、事前に所轄のハローワーク窓口で確認してください。
参考・公式リンク(必読)
- ハローワーク:雇用保険の具体的な手続き(必要書類等)
- 厚生労働省:雇用保険Q&A(待期・給付制限等)※最新の給付制限期間などは必ずこちらで確認してください。
- 転職DODA:離職票の発行と到着時期の目安
窓口へ行く前に“正しい順序”を確認しましょう
最初の一手で差が出ます。まずは失業手当シミュレーターで受給開始の目安と必要書類をチェックし、ハローワークへスムーズに行ける準備を整えましょう。
監修:植本労務管理事務所(社会保険労務士) — 本記事は実務的な案内を目的としています。最終的な受給可否・日数・金額は所轄ハローワークの判定および最新の法令・通達が優先されます。
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