あなたの失業手当、実はいくら?多くの人が勘違いしている計算の真実

失業手当シミュレーター 新着記事

多くの人が勘違いしている計算の真実
あなたの失業手当、実はいくら?多くの人が勘違いしている計算の真実

あなたの失業手当、実はいくら?多くの人が勘違いしている計算の真実

監修:植本労務管理事務所(社会保険労務士)

失業手当(基本手当)について「なんとなく」「感覚で」金額をイメージしている方は多いです。本記事では、計算の仕組みを分かりやすく分解し、よくある勘違いを潰しながら、最後に失業手当シミュレーターで正しく試算する手順まで丁寧に解説します。なお、本記事の内容は執筆時点の制度に基づく一般的な解説であり、将来の法改正等により変更される可能性があります。

まずはあなたの概算を出しましょう

失業手当シミュレーターで直近6か月の賃金合計・被保険者期間・離職理由を入力すると、賃金日額・所定給付日数・概算受給総額が出ます。まずは数値を出してみてください。

計算の「3ステップ」を押さえれば理解は簡単

実際の計算は次のステップで決まります。順番に押さえれば、結果がどう出るかが見えてきます。

  1. 賃金日額を出す — 直近6か月の賃金合計(賞与等除く)をその期間の暦日数で割ります。実務では「6か月=180日」で概算することが多いですが、正確には暦日数で算出されます。
  2. 賃金日額に給付率をかける — 給付率は賃金水準に応じて変わり、低賃金ほど割合が高く、高賃金ほど低くなります(おおむね45〜80%の範囲。実際の区分や算定式は年齢区分等により細かく定められています)。
  3. 年齢別の上限・下限で調整する — 算出した日額が年齢区分ごとの上限を超える場合は上限で切り下げられます。下限が設定されている場合もあります。

賃金日額の出し方(ここで誤差が出やすい)

賃金日額 = 直近6か月の賃金合計 ÷ 暦日数(概算では180日)

重要な注意点:

  • 賞与(ボーナス)や一時金は原則含めない。
  • 欠勤・休職で賃金支払いが減っている月があると賃金日額は下がる。
  • 給与支払日によっては「直近6か月」に含まれるかが変わり、結果が変動する。

給付率はどう決まる?(賃金水準に応じた仕組み)

給付率は賃金日額の高低に応じて段階的に変わり、低賃金ほど手取り補填の比率が高くなります(制度趣旨は低所得者ほど再就職支援の観点で手厚くするため)。シミュレーターは入力された賃金日額に応じて適切な給付率を当てはめます。

年齢別上限・下限の存在(高賃金ほど切り下げが生じる)

算出した日額が年齢区分の上限を超える場合、実際の基本手当日額は上限で決まります。年齢区分ごとの上限額は法改正や物価に応じて改定されますので、最新版はハローワーク/厚労省で確認してください。

具体例で見る(簡易シミュレーション)

直近6か月の賃金合計賃金日額(÷180)仮の給付率概算 基本手当日額
¥1,080,000(平均月18万円)¥6,00060%¥3,600
¥1,800,000(平均月30万円)¥10,00050%¥5,000
¥2,700,000(平均月45万円)¥15,00045%¥6,750(上限適用の可能性あり)

※給付率はここでは説明用の一例です。実際の給付率区分は詳細な基準があります。概算はシミュレーターで確認し、正式な額はハローワークでご確認ください。

実際のあなたの数字で試算してみましょう

直近6か月の給与合計・被保険者期間・離職理由を入力すれば、シミュレーターで実際の賃金日額と概算日額、総受給見込みが出ます。上限適用の有無も判定できます。

よくある勘違いトップ6(チェックしておくこと)

  1. 賞与を含めれば日額が高くなる: → 賞与は原則除外。
  2. 6か月=必ず180日で割る: → 正確には暦日数で割る。休業があると変わる。
  3. 給付率は一律: → 賃金水準で変わる(低賃金ほど割合が高い)。
  4. 上限は無視してよい: → 上限適用で思ったより下がることがある。
  5. 受給開始はすぐ: → 待期・給付制限・認定で時間がかかる。
  6. 認定時のアルバイトは申告不要: → 就労日は必ず申告。申告漏れは不正受給リスク。

具体的な試算手順(失業手当シミュレーターの正しい使い方)

  1. 直近6か月の給与明細を集める(支払日・金額を正確に)。
  2. 合計金額(賞与は除外)を算出する。
  3. 離職日・離職理由・被保険者期間を確認する(離職票で最終確認)。
  4. シミュレーターに入力して賃金日額・概算日額・所定給付日数を出す。
  5. 出力結果をPDF保存してハローワーク面談や従業員説明に活用する。

よくある質問(Q&A)

  • Q:シミュレーターの結果とハローワークが違うのはなぜ?
    A:シミュレーターは概算ツールです。ハローワークは離職票・給与台帳などの公式資料に基づき暦日数や特殊事情を精査して最終判断します。概算差を減らすため、正確な支払日で入力してください。
  • Q:給付率はどこで確認できますか?
    A:給付率の細かい区分は厚生労働省の資料やハローワークで公表されています。シミュレーターはこれらルールを反映して概算を出しますが、公式な確認はハローワークへ。
  • Q:出力結果を社内説明用に使えますか?
    A:はい。試算のPDFを社内説明資料にして従業員に渡すと理解が早まります。ただし「概算」である旨を明記してください。

参考・公式リンク

「実際はいくら?」はシミュレーターで即確認

勘違いをなくす最短の方法は「あなたのデータで試算する」ことです。まずはシミュレーターで概算を出し、必要ならハローワークで最終確認を行ってください。

監修:植本労務管理事務所(社会保険労務士) — 本記事は一般論と概算手順を示すもので、個別の最終判定は所轄ハローワークへご確認ください。

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