失業手当を知らずに退職すると危険?お金で後悔する人の共通点

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お金で後悔する人の共通点
失業手当を知らずに退職すると危険?お金で後悔する人の共通点

失業手当を知らずに退職すると危険?お金で後悔する人の共通点

監修:植本労務管理事務所(社会保険労務士)

本記事は、退職前に失業手当(雇用保険の基本手当)の仕組みを知らないことで金銭的に困る人に共通するポイントと、退職前にやるべき実務を整理したものです。最終的な受給資格の有無や日額・支給日数・支給開始時期などは、所轄ハローワークの判断が優先されます。

退職前に「お金で後悔しないか」を数値で確認

失業手当シミュレーターで受給開始時期・日額・所定給付日数の目安を出すだけで、「退職後の手取り見通し」が一目でわかります。まずは実データでチェックしましょう。

なぜ「知らない」で後悔するのか?実務でよく見る3つのケース

実務で遭遇する「退職してから金銭的に後悔する人」は、主に次の3つのパターンに分かります。どれも事前に把握していれば回避可能なものです。

ケースA:受給開始が想定より遅れた

離職票の遅延やハローワークの手続き、待期(7日)・給付制限(自己都合等)によって、初回振込が1〜2か月(場合によってはそれ以上)遅れることがあります。手元の現金が少ないと、このタイムラグで生活が厳しくなります。

ケースB:日額だけ見て総額を見ていなかった

日額(基本手当日額)だけを注目して「これで十分」と考えると、所定給付日数が短く総額では不足することがあります。給付日数は年齢・被保険者期間・離職理由で大きく変わります。

ケースC:固定費・社会保険負担の増加を見落とした

退職で会社負担が外れる項目(健康保険、厚生年金、雇用保険)や住民税の一括請求、国保・国年の負担増を見落とすと、退職後の毎月の支出が増えてしまい、想定より早く貯蓄を切り崩すことになります。

退職前に必ず確認すべき6つのチェックリスト

退職で後悔しないための最小限の確認事項を6つに絞りました。退職が決まったらこの順でチェックしてください。

  1. 雇用保険の被保険者期間を確認する
    一般的には、離職前2年間で通算12か月以上の被保険者期間があれば基本手当の受給資格が見込まれます(倒産・解雇等の場合は条件が異なることがあります)。短期就業が複数ある場合は合算できるか確認しましょう。
  2. 離職理由の扱いを確認する
    自己都合か会社都合かで給付制限や給付日数が変わります。退職理由が曖昧な場合は書面での証拠を残し、ハローワークで確認しましょう。離職理由を事実と異なる形で届け出ると不正受給とみなされるおそれがあります。
  3. 離職日と給料の支払日を照合する
    直近6か月の賃金合計に含まれる支払日の扱いで賃金日額が変わる可能性があります。賞与が含まれるか否か等も確認。
  4. 離職票の発行・到着予定を確認する
    離職票が届かないと求職申込みができず、受給開始が遅れます。郵送・手渡しの予定を確認し、未着時の記録を残しましょう。
  5. 失業手当シミュレーターで3パターンを試算する
    「待つ(失業手当受給)」「早期就職(再就職手当)」「退職日を調整した場合」の3パターンをシミュレーターで出して比較してください。試算結果はあくまで概算であり、実際の支給内容はハローワークの決定によります。
  6. 当面の生活費と固定費を見直す
    受給開始までの現金(目安:1〜3か月分)と、家賃・ローン・保険料などの固定費の削減可能性を事前に確認しましょう。

具体的な金銭上のリスク(想定される金額例)

下はあくまで例示ですが、イメージを持つために分かりやすく示します(概算)。

状況想定の金銭インパクト
初回振込が1か月遅れる生活費1か月分を準備しないと短期借入の可能性(¥150,000前後)
日額¥5,000で所定給付日数90日受給総額=¥450,000(これで長期生活は難しい)
退職で国民健康保険に切替 → 月額増加月¥10,000〜30,000の負担増(地域・年齢・所得等で差あり)

数値で「後悔しない退職」を判断する

まずは失業手当シミュレーターで、あなたの受給見込み(日額・所定給付日数・受給開始の目安)を出してください。複数パターンを比較すると判断が容易になります。

退職前に相談すべき相手とその理由

  • ハローワーク — 被保険者期間の合算、給付制限の有無、必要書類の確認。
  • 会社の総務・人事 — 離職票の発行日、給与の支払日、退職金の支給時期を明確にする。
  • 社労士(事務所) — 複雑な合算や特殊事情(傷病・介護・倒産など)での申請サポート。
  • 家族・金融機関(必要時) — 当面の生活費計画、緊急時の資金調達方法の相談。

よくある質問(Q&A)

  • Q:退職日を少し遅らせれば受給が有利になりますか?
    A:場合により影響が出ます(賃金日額や賞与の扱い、暦日数の違いなど)。ただし日付操作や虚偽申告は不正受給のリスクがあるため、事実に基づきハローワークで相談してください。
  • Q:シミュレーターとハローワークの結果が違うのはなぜ?
    A:シミュレーターは概算です。ハローワークは離職票・給与台帳等で暦日数や特殊事項を精査して正式決定します。概算のズレを減らすため、シミュレーターには正確な支払日・金額で入力してください。
  • Q:当面の現金が足りない場合の優先行動は?
    A:①家計の固定費見直し、②家族等の一時的支援、③ハローワークに事情を相談(給付開始の見込み確認)、④必要時に金融機関と相談(短期の生活資金)。借入は最終手段です。

参考・公式リンク

退職で後悔しないために、まずは数値化を

「知らなかった」で後悔する前に、失業手当シミュレーターで受給見込みを確認。必要ならハローワークや社労士に相談して、最善の退職プランを作りましょう。

監修:植本労務管理事務所(社会保険労務士) — 本記事は一般的な解説であり、個別の最終判断は所轄ハローワークが行います。具体的な受給内容や取扱いは、必ず最新の法令・公的資料および所轄ハローワークでご確認ください。

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