【会社都合の失業保険】最短でいくらもらえる?申請の裏技を公開します

会社都合で退職すると、自己都合より早く、しかも多くの失業保険を受け取れる可能性があることをご存じでしょうか。

実は、会社都合の退職は給付制限がなく、最短1か月で受給が始まるだけでなく、受給期間も長くなるため、生活の不安を大きく減らすことができます。

しかし、この制度を正しく利用するためには、会社都合に該当する条件や、受給中に守るべきルール、申請のコツを理解しておくことが欠かせません。

この記事では、最短でいくらもらえるのか、そして失敗せずに申請するための裏技まで、わかりやすく解説します。

目次

会社都合の失業保険とは?自己都合との決定的な違い

会社都合の失業保険とは、働いていた会社の事情で退職せざるを得なくなった場合に受け取れる失業給付のことです。つまり、ご自身の意志ではなく、会社の都合でお仕事を続けられなくなった方が対象になります。

これに対して、自己都合の退職とは「転職したい」「体力的に続けられない」「家族の事情で働けなくなった」など、ご自身の判断で退職した場合を指します。この二つは似ているように見えて、実際には大きな違いがあります。

特に、失業保険が支給されるまでの期間や、受け取れる金額に差が出るため、多くの方にとって重要なポイントになります。

会社都合退職に該当する8つのケース

まず、会社都合退職に該当する代表的な8つのケースを説明します。

1つ目は、会社が倒産した場合です。働きたくても会社自体がなくなるため、退職せざるを得ません。2つ目は、解雇された場合です。業績悪化による人員整理などが理由に含まれます。3つ目は、労働条件の大幅な変更です。たとえば、給料が大きく下がったり、急に長時間労働を求められたりした場合が該当します。

4つ目は、パワハラやセクハラなどの職場環境が原因で、働き続けることが難しい場合です。5つ目は、賃金の未払いが続くケースです。お給料をきちんと受け取れない環境では、働くことは困難です。6つ目は、契約更新の打ち切りです。更新を期待していたにもかかわらず会社から断られた時に該当します。

7つ目は、会社の移転などで通勤が著しく困難になる場合です。8つ目は、違法な労働を強いられるケースで、安全に仕事ができない状況です。

会社都合なら給付制限なしですぐ受給できる理由

では、なぜ会社都合の場合は給付制限なしで、すぐに失業保険を受け取れるのでしょうか。それは「退職の責任がご本人にない」からです。自己都合退職の場合、多くの方が退職を選んだ理由を自分で決めています。

そのため、失業保険の制度では「すぐに給付すると不公平になる」という考え方があり、通常は2〜3か月の給付制限期間が設けられています。

一方、会社都合退職の方は、望まない退職を強いられ、急に収入が途絶えるリスクがあります。

そのため、国は生活の不安を減らすために、給付制限なしですぐに受給できる仕組みにしています。

また、会社都合の方は基本手当の受給日数も長くなることが多く、失業中の生活を支える制度が手厚く作られています。

「自分の判断ではないのに収入が止まる」という不安を、少しでも軽くするための制度だと言えます。

会社都合の失業保険・知らないと損する受給中のルール

会社都合で失業保険を受給している方は、知らないと損をする大切なルールがいくつもあります。受給中は、ただ待っていれば自動的にお金がもらえるわけではありません。

ハローワークが定めるルールを守り、求職活動を続けていることが前提となっています。ここでは、特にトラブルになりやすい5つのポイントをわかりやすく解説します。

どれも見落としがちな内容ですが、正しく理解しておけば、不必要な給付停止や不正受給のトラブルを避けることができます。

「内職・副業」は申告が必須。隠すと不正受給扱いに

まず1つ目のルールは、「内職・副業」をした場合の申告が必須であるという点です。失業保険を受給している期間でも、短時間のアルバイトや在宅ワークをすることは可能です。しかし、どんなにわずかな収入でも、必ずハローワークに申告しなければなりません。

もし黙って働いてしまうと、それは不正受給となり、本来受け取るはずだった給付金を全額返還するだけでなく、追加でペナルティを課されることもあります。

不正受給は「知らなかった」では済まされないため、少しでも収入が発生する活動をした場合は、必ず早めに相談することが大切です。

申告自体は難しいものではなく、働いた日数と時間、そして収入額を伝えるだけで済みます。

認定日に行かないと支給が止まる

2つ目は、認定日にハローワークへ行かなければ支給が止まるという点です。

失業保険は「失業しており、就職する意志がある」方に対して支給されます。その確認を行うのが「認定日」であり、決められた日にハローワークへ出向き、求職活動状況を報告します。

この認定日は変更できる場合もありますが、無断で欠席すると、その期間の給付が受けられなくなってしまいます。認定日は月に1回という少ない頻度ですが、その分とても重要な日です。

「うっかり忘れた」「忙しくて行けなかった」などの理由では給付停止になるため、カレンダーやスマートフォンに必ず予定を入れておき、忘れない工夫が必要です。

求職活動の実績は最低でも月2回必要

3つ目は、求職活動の実績が最低でも月2回は必要である点です。失業保険は、仕事を探す活動をしている方に支給されるため、その証拠として「求職活動の実績」が求められます。

具体的には、求人への応募、職業相談、セミナー参加、履歴書の添削依頼などが実績として認められます。

ただし「応募していないとダメ」という決まりはなく、相談やセミナー参加だけでも実績になります。とくに会社都合の場合は、給付制限がなくすぐに給付が始まりますが、その後も求職活動の実績は必ず求められます。

なお、活動実績が不足していると、その期間の給付が認められないため、計画的に活動しておくことが大切です。

アルバイト時間の合計は“週20時間未満”が安全ライン

4つ目は、アルバイトをする場合の時間は「週20時間未満」が安全ラインであるという点です。失業保険を受給中でも、一定の条件を守ればアルバイトをすることができます。

しかし、働きすぎると「就職した」とみなされ、失業状態ではないと判断されてしまうことがあります。一般的には、週20時間以上働くと、失業の状態とは言えなくなる可能性が高まります。

そのため、アルバイトをする場合は、1週間の労働時間を20時間未満に抑えることが安心です。また、働いた日については必ず申告が必要となりますので、シフトが決まったら早めに記録しておきましょう。

旅行・帰省は事前申請でOK。無断だと給付停止も

5つ目は、旅行や帰省は事前申請すれば問題ないという点です。受給中は自由に旅行ができないという誤解もありますが、正しくは「事前にハローワークへ申請すればOK」です。

ただし、申請せずに長期間家を空けてしまうと、「求職活動をしていない」と判断され、給付が止まる場合があります。とくに認定日と旅行日程が重なるとトラブルになりやすいため、事前に相談し、認定日の変更を行っておくことが必要です。

旅行や帰省は気分転換にもなりますが、無断で行ってしまうと給付停止になるケースがあるため、必ず事前申請を忘れないようにしましょう。

会社都合で失業保険を申請→受給開始までの流れ

会社都合で退職し、失業保険を申請して受給を始めるまでには、いくつかのステップがあります。複雑に感じる方も多いですが、流れを知っておくことでスムーズに手続きを進めることができます。

ここでは、一般的な手続きに加えて、最近増えている「退職アシスタント」サービスを利用した場合の流れも含め、6つのステップに分けてわかりやすく解説します。

LINEで無料診断

まず最初のステップは、LINEでの無料診断です。現在では、失業保険について専門的なサポートを行うサービスが増えており、スマートフォンから簡単に診断を受けられます。

LINEで友だち追加をするだけで、「自分は会社都合退職に該当するのか」「受給の見込み額はいくらか」といった疑問に答えてくれるため、最初の不安を解消できます。

特に、退職理由をどう扱うべきか悩んでいる方にとって、この無料診断は大きな助けとなります。

専門家が個別にヒアリング

続いて2つ目のステップは、専門家による個別ヒアリングです。無料診断では基本的な部分を確認しますが、その後は個別の状況に応じてより細かい相談に進みます。

専門家が、働いていた期間、会社の状況、退職理由の伝え方などを丁寧に聞き取り、会社都合として申請できるか判断します。自分で判断が難しいケース。

例えば「契約更新を断られた」「労働条件が急に悪化した」「会社の業務が減って仕事がなくなった」なども、プロの視点から確認してもらえるため、安心して手続きを進めることができます。

書類の準備(退職アシスタントがサポート)

3つ目のステップは、書類の準備です。退職アシスタントサービスを利用している場合は、ここで大きなサポートを受けられます。失業保険の申請に必要なのは、離職票、雇用保険被保険者証、身分証明書、写真、通帳などですが、特に重要なのは「離職理由」です。

会社都合の扱いになるためには、離職票の記載内容が正しくなければなりません。

退職アシスタントは、必要な書類、提出のタイミング、会社への交渉の進め方などを細かくサポートしてくれるため、初めて退職する方でもスムーズに準備できます。また、書類の不備によるトラブルも防ぎやすくなります。

会社を退職する

4つ目のステップは、実際に会社を退職することです。退職日までの引き継ぎや業務整理はもちろん必要ですが、会社都合で退職する場合は、退職理由を誤解されないように注意が必要です。場合によっては、会社から「自己都合で辞めたことにしてほしい」と言われるケースもあります。

しかし、そのような扱いになってしまうと、失業保険を受け取れる時期が遅くなるだけでなく、受給額が減ってしまうこともあります。そのため、退職アシスタントや専門家に相談しながら、正しい形で退職手続きを進めることがとても重要です。

諸々の手続き

5つ目のステップは、退職後に行う諸々の手続きです。失業保険を受給するためには、まずハローワークで求職申込みを行います。ここでは、離職票を提出し、自分がどのような仕事を希望するか伝えます。

そして、雇用保険の説明会に参加し、今後の流れを確認することになります。その後は「認定日」にハローワークへ行き、求職活動の状況を報告しながら給付を受ける形になります。

この手続きには複数の書類が必要であり、初めての方には複雑に感じやすいため、わからない部分は早めに相談しながら進めると良いでしょう。

最短1ヶ月で失業保険を受給

最後のステップは、最短1ヶ月で失業保険を受給できるという点です。会社都合退職は、自己都合退職の場合と異なり、給付制限がありません。そのため、通常の待機期間(7日)を過ぎると、早ければ約1ヶ月で失業保険の受給が始まります。

これは、収入が急に途絶えた方の生活を支えるために設けられている制度であり、非常に大きなメリットです。特に、会社都合退職の方は受給期間も長く設定されているため、生活の安定に役立ちます。

会社都合で失業保険を申請したいなら退職アシスタント

会社都合で失業保険を申請したい方にとって、最も心強い味方になるのが退職アシスタントです。会社都合の扱いは、離職票の書き方ひとつで結果が大きく変わるため、自分だけで進めると「本当は会社都合なのに自己都合にされてしまう」というトラブルが起きやすくなります。

退職アシスタントを利用すれば、会社都合に該当するかの診断から、退職理由の整理、必要書類の準備、ハローワーク手続きまで、一連の流れを専門家がサポートしてくれます。

特に初めて退職する方や、会社とのやり取りが不安な方にとっては大きな助けとなり、最短でスムーズに失業保険を受給できる可能性が高まります。

不安や手間を減らし、確実に会社都合として申請したい方にこそおすすめのサービスです。

退職アシスタントを利用する3つのメリット(正確・時短・最大化)

退職アシスタントを利用する最大のメリットは、「正確さ」「時短」「最大化」の3つです。

失業保険の申請は、書類の項目が多く、退職理由の扱いによって受給額や期間が変わるため、自分だけで進めると不安を感じる方が多くいます。

そこで頼れるのが退職アシスタントであり、専門家のサポートを受けることで失敗を防ぎ、より有利な形で申請を進めることが可能になります。ここでは、このサービスを利用する3つのメリットをわかりやすく解説します。

メリット1:受給資格の見直しで、受給額・期間が最大化する可能性がある

まずメリット1は、受給資格の見直しによって、受給額や受給期間が最大化する可能性がある点です。

失業保険は、離職票に記載される「離職理由」によって内容が大きく変わります。会社都合であれば給付制限がなく、早ければ1ヶ月で受給が始まり、受給期間も長くなることがあります。

しかし、会社側の判断や説明不足で、本来は会社都合なのに「自己都合」と扱われてしまうケースも少なくありません。退職アシスタントは、実際の状況を丁寧にヒアリングし、会社都合として扱える要素がないかを確認します。

これにより、受給額が増えるだけでなく、受給期間が延びる可能性もあり、生活面の安心につながります。自分では気づかなかったポイントを専門家が見つけてくれるのは大きな強みです。

メリット2:複雑な書類作成をサポート

次にメリット2は、複雑な書類作成をサポートしてくれる点です。失業保険の申請で最も難しいのは、必要書類の準備と内容の確認です。離職票の記載内容が誤っていると、会社都合であっても自己都合として扱われてしまうことがあります。

また、提出物には細かい書類や証明が必要になるため、初めての方が独力で行うと時間も手間もかかります。

退職アシスタントは、必要書類の案内、記入方法のサポート、会社とのやり取りのアドバイスまで行い、不備なくスムーズに手続きを進められるように導いてくれます。

特に「何から始めればいいかわからない」という方にとって、書類面でのサポートは大きな安心材料です。

メリット3:あなたが転職活動に集中できる時間を確保できる

そしてメリット3は、転職活動に集中できる時間を確保できる点です。退職後は、次の仕事探しや生活の準備など、やらなければならないことがたくさんあります。そこに加えて、失業保険の手続きを自力で進めるとなると、想像以上に時間が奪われてしまいます。

退職アシスタントを利用すれば、書類準備や専門的な判断を任せることができ、自分は転職活動やスキルアップに集中できます。

また、受給開始が早くなれば、精神的にも余裕が生まれ、より良い条件の仕事を選びやすくなります。結果として、次のキャリアをじっくり考える時間を確保し、焦らず再スタートを切れる点が大きなメリットです。

会社都合での失業保険申請においてよくある質問

会社都合で失業保険を申請する際には、多くの方が同じような疑問を抱えます。

制度の仕組みは細かく、間違った情報も広まりやすいため、正しい知識を持つことが大切です。ここでは、特に相談が多い4つの質問にわかりやすく答えていきます。

自己都合より給付が早いって本当?

まず1つ目の質問は、「自己都合より給付が早いって本当?」というものです。これは事実です。自己都合退職の場合、通常は2〜3か月の給付制限期間があります。この期間は失業保険が支給されず、収入がない状態が続きます。

一方、会社都合退職では、この給付制限がありません。そのため、待機期間の7日が終われば、早ければ1か月ほどで給付が始まります。

急に収入が途絶える会社都合の方を支えるための仕組みであり、生活面で大きな安心につながります。

会社都合にするために必要な書類はある?

2つ目の質問は、「会社都合にするために必要な書類はある?」という点です。原則として、特別な書類を自分が用意する必要はありません。

大切なのは「離職票」の内容です。離職票には退職理由が記載されており、ここに会社都合の区分である「事業主都合」が正しく書かれていることが重要です。

ただし、会社が誤って自己都合と記入してしまうケースもあります。そのため、会社都合に該当する要素がある場合は、事前に会社へ確認をしたり、退職アシスタントや専門家へ相談したりすることが役立ちます。 

会社都合なのに自己都合と書かれていたらどうすれば?

3つ目の質問は、「会社都合なのに自己都合と書かれていたらどうすれば?」です。この場合でも、あきらめる必要はありません。まずは会社に訂正を依頼し、離職票の記載内容を正しく直してもらうようお願いできます。

それでも対応してもらえない時は、ハローワークに相談しましょう。ハローワークは実際の状況を確認したうえで、会社に聞き取りを行い、退職理由の修正を判断します。

パワハラ、契約更新の打ち切り、労働条件の悪化など、会社都合と認められる材料があれば、自己都合から変更される可能性は十分にあります。

退職金や解雇予告手当はどう扱われる?

最後の4つ目は、「退職金や解雇予告手当はどう扱われる?」という質問です。退職金は、失業保険の受給には基本的に影響しません。退職金を受け取っていても、問題なく失業保険の申請ができます。

ただし、退職金が「自己都合の場合のみ支給される」と会社で規定されている場合は、退職理由の扱いに注意が必要です。

一方、解雇予告手当は、突然の解雇があった場合に支払われる補償であり、これも失業保険の受給資格には影響しません。支給された金額が多くても、失業保険の開始時期が遅れることはありません。

関連記事

この記事へのコメントはありません。

カテゴリー
アーカイブ