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年齢別・勤続年数別の失業手当シミュレーション|自分の条件で支給日数と受給額をチェック
植本労務管理事務所 監修
失業手当(基本手当)は、年齢・勤続年数・退職理由によって「もらえる日数」が大きく変わります。
ただ、制度の説明を読んでも「結局、自分は何日もらえるの?」「トータルでいくらくらいになる?」とイメージしにくい方が多いのではないでしょうか。
この記事では、年齢別・勤続年数別の所定給付日数の目安を表で整理しつつ、最後にご自身の条件で日数と金額をシミュレーションできるツールもご紹介いたします
※本記事の内容は制度の一般的な概要であり、すべてのケースを網羅するものではありません。最終的な取り扱いはハローワークの判断となります。
年齢・勤続年数・退職理由で「もらえる日数」が変わる仕組み
まず押さえたいのは、失業手当の所定給付日数は、次の3つの組み合わせで決まるという点です。
- 退職理由(自己都合/会社都合・倒産/特定理由離職者など)
- 退職時の年齢(30歳未満/30〜34歳/35〜44歳…など)
- 雇用保険の加入期間(1年以上〜、10年以上〜など)
同じ30代でも、
・勤続1年と20年では、もらえる日数が違う
・自己都合退職と会社都合退職でも、もらえる日数が違う
という仕組みになっています。
💼 あなたの年齢・勤続年数で受給日数をシミュレーション
年齢・雇用保険の加入期間・退職理由を入れるだけで、所定給付日数と支給開始時期、再就職手当の目安まで自動計算できます。計画を立てる第一歩としてご活用ください。
自己都合退職の場合の所定給付日数(年齢は問わない)
一般的な自己都合退職の場合、所定給付日数は年齢に関係なく、雇用保険の加入期間でおおむね次のように決まります。
| 雇用保険の加入期間 | 10年未満 | 10年以上20年未満 | 20年以上 |
|---|---|---|---|
| 所定給付日数 | 90日 | 120日 | 150日 |
自己都合の場合は、途中で転職を繰り返していても、雇用保険に入っていた期間の「通算年数」がポイントになります。
もちろん、実際には年齢や賃金日額による細かな条件もありますが、ざっくりとした目安としてはこの表でイメージを掴んでおくと便利です。
会社都合・倒産などの場合の所定給付日数(特定受給資格者)
一方で、倒産・解雇など会社側の事情による退職(特定受給資格者)の場合、所定給付日数は年齢 × 加入期間によって変動します。以下はイメージを掴むための代表例です。
| 退職時の年齢 | 雇用保険の加入期間 | ||||
|---|---|---|---|---|---|
| 1年未満 | 1年以上5年未満 | 5年以上10年未満 | 10年以上20年未満 | 20年以上 | |
| 30歳未満 | 90日 | 90日 | 120日 | 180日 | – |
| 30歳以上35歳未満 | 90日 | 120日 | 180日 | 210日 | 240日 |
| 35歳以上45歳未満 | 90日 | 150日 | 180日 | 240日 | 270日 |
| 45歳以上60歳未満 | 90日 | 180日 | 240日 | 270日 | 330日 |
| 60歳以上65歳未満 | 90日 | 150日 | 180日 | 210日 | 240日 |
例えば、40歳・勤続12年・会社都合退職の方は上記表から「45歳未満・10年以上20年未満」の行に該当し、所定給付日数は240日といったイメージになります。
障害者や就職困難者の場合の所定給付日数
身体障害者・知的障害者・精神障害者の方や、保護観察中の方など、就職が特に困難とされる方については、一般より長い給付日数が設定されています。
| 退職時の年齢 | 1年未満加入 | 1年以上加入 |
|---|---|---|
| 45歳未満 | 150日 | 300日 |
| 45歳以上65歳未満 | 150日 | 360日 |
実際にどの区分に当てはまるかは、障害者手帳の有無や具体的な状況などをふまえてハローワークが判断します。該当しそうな場合は、必ず窓口で確認するようにしてください。
💼 自分の条件で「日数」と「金額」の両方を即チェック
年齢・雇用保険の加入期間・退職理由・直近の給与を入力するだけで、所定給付日数と概算の受給総額、再就職手当の目安までまとめて確認できます。ライフプランの検討にご利用ください。
年齢・勤続年数別のシミュレーション例
ここからは、実際にありそうなケースをいくつか挙げて、日数のイメージを持っていただくためのシミュレーション例をご紹介します(あくまで目安です)。
ケース1:32歳・勤続4年・会社都合退職
- 退職時年齢:30歳以上35歳未満
- 雇用保険加入期間:1年以上5年未満
- 退職理由:会社都合(特定受給資格者)
表から見ると、「30歳以上35歳未満 × 1年以上5年未満」の区分に該当するため、所定給付日数は120日となるイメージです。
ケース2:45歳・勤続12年・会社都合退職
- 退職時年齢:45歳以上60歳未満
- 雇用保険加入期間:10年以上20年未満
- 退職理由:会社都合(特定受給資格者)
「45歳以上60歳未満 × 10年以上20年未満」の区分に該当し、所定給付日数は270日のイメージです。
ケース3:38歳・勤続6年・自己都合退職
- 退職時年齢:年齢によらず自己都合の表を参照
- 雇用保険加入期間:5年以上10年未満(=10年未満)
- 退職理由:自己都合
自己都合退職の表では、「10年未満」の区分となり、所定給付日数は90日が目安となります。
・ここで示した日数はあくまで目安の例です。
・実際の所定給付日数は、離職理由の細かい区分や離職日などによって変わる場合があります。
・不明な点は必ずハローワークで確認してください。
「日数」だけでなく「金額」もシミュレーションしておくべき理由
所定給付日数はとても重要ですが、実際の生活を考えるうえでは「総額」がどのくらいになるかも同じくらい大切です。総額は、次のようなイメージで決まります。
- 賃金日額(退職前6か月の給与から算出)
- 基本手当日額(賃金日額に一定の給付率をかけたもの)
- 所定給付日数(ここまでみてきた日数)
例えば、あくまでイメージとして、
「基本手当日額が6,000円前後で、所定給付日数が120日の場合、総額はおおよそ72万円前後」
といった計算になります(実際には上限・下限などの細かい条件があります)。
こうしたシミュレーションをしておくと、
- 「何か月分の生活費をカバーできそうか」
- 「いつまでに再就職すれば安心か」
- 「再就職手当をどのタイミングで狙うか」
といったライフプランの検討材料になります。
💼 年齢・勤続年数・退職理由を入れて、あなたのケースを今すぐ試算
記事で見た表や日数を、ご自身の「リアルな数字」に落とし込むにはシミュレーションが一番確実です。退職前の検討にも、退職後の資金計画にも役立ちます。
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