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ハローワークに行ったのに足りない?退職給付金が漏れる人の共通点
監修:植本労務管理事務所(社会保険労務士)
本記事でいう「退職給付金」には、失業手当(雇用保険の基本手当)を中心に、 退職後に受け取れる公的給付を含みます。実際の受給可否・金額はハローワーク等の判断が優先されます。
「ハローワークに行った=全部もらえる」と思っていませんか?
実務で非常に多い相談が、次の一言です。
「ちゃんとハローワークに行ったのに、お金が足りません…」
結論から言うと、 ハローワークに行っただけでは、退職給付金は“全部”はもらえません。
ハローワークは雇用保険(失業手当など)の主な窓口であって、 退職後に関係しうるすべての公的給付・支援を自動で案内してくれる場所ではないからです。
退職給付金が漏れる人に共通する5つのパターン
① 失業手当だけを「退職給付金」だと思っている
多くの人が、退職後のお金=失業手当、と思い込んでいます。
しかし実際には、
- 失業手当(基本手当)
- 再就職手当
- 就業促進定着手当
- 職業訓練受講給付金
など、条件次第で複数の給付が関係してきます。
「失業手当だけ確認して満足してしまう」 これが最初の漏れポイントです。
② 窓口で聞かれなかった=対象外だと思っている
ハローワークでは、すべての給付について 職員から一つ一つ説明してくれるとは限りません。
特に、
- 再就職の時期が早い人
- 年齢が高い人
- 短期離職の人
は、条件に該当していても 「自分から聞かないと案内されない」 ケースが多くあります。
③ 給付開始までの「空白期間」を考えていない
失業手当は、申請したらすぐに振り込まれるものではありません。
- 離職票の提出
- 7日間の待期期間
- (自己都合の場合)給付制限
これらを経て、初めて支給が始まります。
この期間の生活費を想定していないと、 「足りない」「こんなはずじゃなかった」 となりがちです。
④ 受給額をシミュレーションしていない
実務で最も多い失敗がこれです。
「ネットで見た情報」 「友人の話」 だけで金額を想像してしまい、 自分のケースを数字で確認していない のです。
年収・年齢・勤続年数・退職理由が違えば、 受給額も日数も大きく変わります。
あなたの退職給付金、漏れていませんか?
失業手当シミュレーターを使えば、 受給見込み額・期間を事前に把握できます。 「足りるかどうか」を感覚ではなく数字で確認してください。
⑤ ハローワーク以外の手続きを後回しにしている
退職後に必要な手続きは、
- ハローワーク
- 市区町村(健康保険・年金)
- 税務関係
など複数あります。
「とりあえずハローワークだけ行けば安心」 という考えが、 給付漏れ・資金不足 につながります。
退職給付金が“漏れない人”は何をしている?
- 退職前後で必ずシミュレーションしている
- 失業手当以外の給付も確認している
- 給付開始までの生活費を見積もっている
- 分からない点を早めに専門家に相談している
まとめ|ハローワークは「スタート地点」にすぎない
ハローワークに行ったこと自体は、正しい第一歩です。
しかし、 それだけで退職給付金がすべて揃うわけではありません。
制度を知らないことで損をしないためにも、 まずは自分の受給額と期間を把握し、 不足が出ないかを確認することが重要です。
「足りない」と感じる前に、今すぐ確認を
退職給付金は、知っているかどうかで差が出る制度です。 失業手当シミュレーターで現実を把握し、 必要であれば早めにご相談ください。
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